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2007年
2月行事予定

 

(土)〜

4(日)

近臨技 第11回臨床化学検査研修会(C-20) 登録制
 
ロッジ舞洲(舞洲スポーツアイランド)[大阪]

10

形態部門勉強会(B-10)                14:00〜16:30

 和歌山ビック愛 4階 成人病センター研究室

15

和歌山県医療推進協議会 和歌山県民集会 19:00〜

 和歌山県民文化会館 小ホール

18

奈良技公開講演会 併設勉強会 詳細は同封のご案内で

 かしはら万葉ホール(奈良県橿原市) 

23

平成18年度 第2回定期総会(予算総会)
             
委任状締切日

25

近臨技 第17回一般検査研修会(C-20)   登録制

エル・おおさか 南ホール[大阪市]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



勉強会のお知らせ


「形態部門勉強会」           060028141)・・・B-10

日 時:平成19年2月10日 14:00〜16:30

場 所:和歌山ビック愛 4階 成人病センター研究室

参加費:会員  500円、非会員  1000円

内 容

@塗沫標本と検査データから血液疾患を考えよう(2症例)

社会保険紀南病院  塩谷 千恵子 技師

A形態部門検討会 1)尿中結晶

和歌山県立医科大学附属病院  井上 真由美 技師

B形態部門検討会 2)尿沈渣 困った時のワンポイント

社会保険紀南病院  鈴木 恭子 技師

連絡先:社会保険紀南病院 電話番号0739-22-5000

担当責任者:鈴木 恭子

コメント:ギムザ染色標本を先に各施設に送ります。

参加者でディスカッションをしましょう。

もし先に標本を鏡検されてなくてもOKです。

 

学術部からのお知らせ

会誌「臨衛技」投稿再募集のお知らせ

学術部 会誌編集委員会

 「臨衛技」の投稿募集を行ってまいりましたが、投稿数が少ないため会誌発行が

危ぶまれる事態になっておりますので、再募集を致します。

よろしくご協力の程お願いいたします。

 詳細は、行事予定に同封させていただきました。

 

【原稿送付締め切り】平成1915(木)まで延期しました.

【原稿送付先】 641-8510 和歌山市紀三井寺811−1

          和歌山県立医科大学附属病院

中央検査部 中村 好伸

TEL:073-447-2300(内線2383)

               mail:ynaka@wakayama-med.ac.jp

 

29回和歌山県医学検査学会及び関連行事

「施設長連絡会議」

          日時:平成19年3月3日(土) 13:40〜14:50

          場所:公立那賀病院 2階 会議室

          テーマ:「検査室の現状と今後の展望」

「学術部コントロールサーベイ合同報告会」

          日時:平成19年3月3日(土) 15:00〜17:00

          場所:公立那賀病院 2階 講義室

「平成18年度第2回定期総会」

          日時:平成19年3月4日(日) 9:30〜10:30

          場所:公立那賀病院 2階 講義室

「第29回和歌山県医学検査学会」

          日時:平成19年3月4日(日) 10:30〜15:30

          場所:公立那賀病院 2階 講義室

「公開講座」

          日時:平成19年3月4日(日) 13:00〜1430

          場所:公立那賀病院 2階 講義室

          講演:「家庭と職場でできる音楽療法(仮題)」

          講師:高本 恭子 先生(全日本音楽療法士)

 

事務局からのお知らせ

「求 人 募 集」

  求人先 : 小池クリニック(和歌山市)

  採用条件: 正職員

  人  数: 2

   詳しくは事務局または小池クリニック 梅本さんまでお問い合わせください。

    TEL 073-474-0033

 

和歌山医療推進協議会 和歌山県民集会のお知らせ

 標記集会が下記のとおり開催されます。平日の夜の開催ですが多くのみなさまの参加をお願いします。

 テーマ:これからの高齢者医療を共に考える

 日 時:平成19年2月15日(木) 19:00〜

 場 所:和歌山県民文化会館 小ホール

 

5 和歌山糖尿病療養指導セミナーのご案内

 標記セミナーが下記のとおり開催されます。

テーマ:家族を巻き込んだ療養指導をめざして

 日 時:平成19年3月17日(木) 14:00〜17:00

 場 所:JA会館(JR和歌山駅前) 5階大ホール

 

訃  報

現自宅会員で元和臨技副会長の吉田 喬 氏(元社会保険紀南綜合病院)が

ご逝去されました。慎んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

     ノロウイルス食中毒体験記

日本赤十字社和歌山医療センター

池田 紀男

 

 2006年12月16日土曜日。朝、目覚めるにはまだまだ早く寒い3時30分、どうも吐き気がする。午前4時、とうとう耐え切れずにトイレに。あとから考えるとこれがノロ記念第1回目嘔吐。ねむいまま寝床に戻るも30分後、再びトイレへ。これでもかと数回嘔吐。もう布団に戻る力もなく、トイレ前で横たわる。30分後の5時ジャスト、下痢開始。5時30分には便は軟便から水様便に変わり数回。嘔吐も数回。便器に座るが先か、吐く方が先か悩んだ。このときがしんどさのピークであった。この病原体は30分おきを好むのか、次は6時に下痢。吐くだけ吐いて嘔気はやっと治まった。それから間隔は開き7時、9時30分、11時30分の下痢で峠は越したかと思われた。「この便から原因微生物を検出しなければ推定に終わってしまう。目に見えない汚れが二次感染につながる。」と、フラフラしながらも細菌技師魂を奮い立たせ、採便し(適当な容器がなかなか見当たらない!)、キッチンハイターを薄め、拭き掃除をした(途中で2〜3回その場で倒れ込みつつ・・・)。そのままシャワーを浴び、水分補給をし、18時まで眠りについた。一人掃除で苦しんでいるときに家族はというと、妻は仕事、長女20歳・長男17歳はもう昼時だというのに平和に曝睡中。ここで教訓1・・・「助けがあると思うな!病気は所詮ひとりで闘うもの。」

 18時30分、軽食をとり、再び眠りにつく。何度か夢を見ながらも便意を催す翌朝8時(17日日曜日)まで睡眠。次は9時30分、11時30分と下痢。朝から二日酔いとまったく同じしんどさあり(分かる人には最も的確な表現だと思う)。15時、いざ出勤。…というのも本日は宿直である。急に代わってもらうには気が引け、症状も治まっているためガンバルことにした(注:ノロウイルス感染の場合は有症状期間は勤務せず、その後のウイルス排泄期間は手洗いを励行するべし)。

 まず細菌検査室で、採取した便から細菌性食中毒を否定するため、培養を実施。ついでにロタウイルスとアデノウイルスも否定した。その後、緊急検査室に出陣し、宿直業務戦闘開始。しばらくすると、検査依頼モニタに見慣れた名前が現れた。前々日の忘年会で同席した一人である。潜伏期間を考慮し、ここで一応集団食中毒の可能性を考え、本題名を「感染体験記」から「食中毒体験記」に書き換えた。そうこうしている間に、再びお腹がグルグル鳴ってきた。ほとんど途切れることのない緊急検査業務のわずかな合間にトイレに通うこと9回。「早く、朝になってくれ…!!」。

 今回を振り返ってみると、嘔吐に始まり下痢、下痢、下痢(最後は18日11時)に終わった。数えること嘔吐数回、下痢21回。発熱なし(やや微熱?)、腹痛ほとんどなしという症状は食中毒としては例外的だと感じた。つまり、ノロウイルス感染を強く疑う症状であるといえる。

 特に最近ではノロ、ノロと爆発的に流行しているが、特効薬がなく、一般的には1〜2日で自然治癒するため、散発的な食中毒としては大したことはないと高を括っていた。「とんでもない!」上げ下げのときのしんどさは半端じゃない。教訓2・・・ノロウイルスをあなどるべからず。メチャクチャしんどい。このまま続けて教訓3・・・ノロ感染がいやならこの時期、決して貝の刺身は口にするな。絶対の自信がないのなら運を天にまかせろ。家庭で二枚貝のなま物は避けたとしても、忘年会で出された刺身を見て見ぬふりはできまい(飲助なら尚更)。

 本例で病原体のはっきりした食中毒体験は2度目である(前回は16年前の腸炎ビブリオ食中毒:和臨技第18巻104-109)。前回は、こんなに苦しい思いをするのなら、夏季のなま物は控えようと思った。そして今回は冬季である。春だけか?!安心して刺身を食せるのは。「えっ!アニサキスは」って!・・・。

最後の教訓・・・魚介類のなまは年中リスクと隣り合わせである。

 

 結局後の調べで、忘年会で出された食べ物ではなさそうであった。というのも42名の参加者のうち、症状があったのは4名だけにとどまり、私たち以外の2名はとても軽症だった。ただし、私たち2名の保存便からはノロウイルスが検出され(TRCRtest Noro2陽性〔東ソー社製〕)、どこかで確かに感染したということだけは判明した。念のため・・・。

 

 最後に「ノロ常識」と「ノロ専門知識」をいくつか列記し、終わりとする。皆様に健康あれ・・・。

 

 

【ノロ常識】1)

          感染様式は、@汚染貝類を生あるいは加熱不十分で食べた場合、A感染している食品取扱者を介して汚染した食品を食べた場合、B患者の便や嘔吐物から手などを介して二次感染した場合、C家庭や共同生活施設などで人から人への飛沫感染等直接感染する場合、D汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合など。

          一年中発生はみられるが、11月から増加しはじめ1〜2月がピークとなる。

          潜伏期間は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度。症状が1〜2日続いた後、治癒する。感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もある。

          ワクチンや薬はなく、治療は脱水症状がひどい場合のみ輸液などの対症療法が行われる。

          食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱が有効。まな板、包丁、食器、ふきん、タオル等も85℃以上の熱湯で1分以上加熱が有効。

          消毒には次亜塩素酸ナトリウム(金属腐食性があるため、消毒後は拭き取る)が有効。エタノールや逆性石鹸は効果なし。

          感染予防は、帰宅時、食事の前、用便後に石鹸を使用し、約30秒間にわたり流水で手洗いすること。汚染があったとしてもウイルス量を減らすことになり、発症リスクもそれに比例して減る。

【ノロ専門知識】2)

          ロタウイルスやアデノウイルスのような迅速簡易検査キットはない。TRC(transcription-reverse transcription-concerted reaction)法、RT-PCR(reverse transcription-polymerase chain reaction)法、リアルタイムPCR法など遺伝子検出法あるいは電子顕微鏡法で診断する。ただし、検査点数はなし。

          二枚貝(カキ、大アサリ、シジミ、ハマグリ等)は大量の海水を取り込み、プランクトンなどの餌を体内に残し出水管から排水しているが、海水中のウイルスも同様に取り込まれ体内で濃縮される。二枚貝を生で食べるのは冬場のカキぐらいであり、カキの内臓、特に中腸腺(黒褐色)に存在しているので、表面を洗っても除去できない。

          カキには養殖の形態から、生活排水中のノロウイルスが生態濃縮されるのであって、カキの中で増殖するわけではない。したがって、細菌性食中毒とは異なり、カキの鮮度と安全性には関係がない。

          ウイルス性食中毒は常に感染性食中毒であり、腸管上皮にウイルスが感染し、増殖して初めて発症するので、摂取から発症まで少なくとも12時間の潜伏期が存在する。

          発症するのは、感染者の約50%である。

          感染増殖する部位は小腸であるため、嘔吐物中には小腸内容物とともにウイルスが逆流して排泄されるので処理には十分注意すること。

          ウイルス排泄期間は、症状が消えたのちも3〜10日間(長期例では30日間程度)続くが、電子顕微鏡下にウイルス粒子が観察されるのは排泄量の多い有症期である。したがって、二次感染のリスクは下痢が続いている期間の方が高い。

          ノロウイルスは人以外に感受性を示す動物がなく、培養細胞での増殖系もない。感染性や血清型の確定のためには、ボランティアを使った交差攻撃試験を行う以外に方法はない。ノロウイルスの不活化に関する消毒薬や加熱の効果は、限られたボランティア試験の結果、またはカリシウイルス科の他のウイルスからの類推である。

          ノロウイルスのゲノムは非常に多様性に富んでいるため、共通プライマーの設計が困難なため、本法に頼る確定診断法の弱点となっている。

          ノロウイルスによる食中毒には、食材そのものが汚染されている場合と、調理人が感染源となって調理の過程で客に提供する食事を汚染させる場合の2つのパターンがある。患者数が多数に上るのはほとんどが後者であるため、調理人の衛生管理教育に焦点を当てることは、大規模な食中毒の発生を防ぐ上から重要である。

          ノロウイルスと組織-血液型抗原(ABO血液型、分泌型個体、Lewis型血液型など)との間には4つの結合様式がある。すなわち、@A型とO型の分泌型個体に感染するノーウォーク/68株パターン、AA、B、O型の分泌型個体に感染するLordsdale株パターン、BA型とB型の分泌型個体に感染するパターン、CLewis型(+)である非分泌型個体に感染するパターン。このことから、すべての個体に感染できるノロウイルスはない。しかし、すべてのノロウイルスに対するレセプターをもっていない人もほとんどない。

文 献

1)          厚生労働省食中毒関連情報

2)   中込とよ子,中込治:ノロウイルス最近の知見.化学療法の領域21:34-40.2005




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